魚の感覚・・・遺伝

釣られやすい個体と釣られにくい個体はが存在することは経験上釣り人は知っています。
実際、研究によっても、遺伝的に釣りにくい個体は存在するようです。
さて、それら個体も養殖池により長期にわたり給餌すると個体差が消えていくことは釣堀などで良く見られます。
ただし、これもどうも絶食の度合いによる影響が強いそうで、出荷前に何日絶食させたかにより、魚達の持つ警戒本能が薄れる度合いが変わるわけです。
さて、シャロム・・・
今から5年前までシャロムの森にはエサ釣りの凄腕の方々が毎日訪れていました。
彼らは本当に1日100匹以上のサイズ15CM以上の魚を釣って帰りました。
彼らいわく、
「この渓流は不思議だよ。おれらが毎日通っても、魚が絶えないんだよな・・・。必ず次の日にはまた100匹釣れるんだからな!」
でした。
 このシャロムの渓流では、ヤマメの稚魚放流も長い間行われていませんでしたので、彼らによる釣獲により、ずいぶん釣られにくい魚たちの血が濃くなった気がします。
そうして、その後の完全C&Rによる大増殖!現在シャロムにいる魚達は皆、100匹男達の手を逃れたシビアな用心深いやつらの子孫であるわけです。
さて、このシビアな奴等もこの1年でまた変化が見られ始めています。
完全C&R プラス、釣り人の数が増えたことにより、一時期、ずいぶん釣れなくなりました。これは、疑似餌を経験すると極度に用心深くなるせいでしょう。
そうして、魚達の中には神経症、神経過敏になる者達が増えたと思われます。
(実際、実験室でも、疑似餌を使った実験では、神経症、神経過敏になり、実験に適さない魚たちも多く出ます。)
ところが、そんな中、ある場所のニジマスと岩魚は逆の傾向を示しだしました。
入れれば食いつく!  です。
どちらも尺以上の個体でしたが、とにかく食いつきがよい!
私達はスタッフと呼んでいました。
特に、イワナについては良いスタッフでした。
これは、学習した成果かもしれません。
ある群が皆警戒気味になり、神経過敏の状態の中で、ちょっとおバカな岩魚君、彼は、警戒しないだけ他の魚たちより早くエサを取ることができます。
当然、どんどん大きくなります。
そうして、それがたとえフライであろうとなかろうと、まずは食いつく!
そういう習性を身につけたのではないでしょうか!
この獲得形質は遺伝するかどうかは疑わしいですが、先天的な性格、無鉄砲さ(おバカさ?)は遺伝するので、昨秋の産卵でたくさんの息子、娘たちを生み出しているはずです。
これから数年すると、たぶんバクバク食いつく、スタッフ候補生がたくさんいるようになるかもしれませんね。
本当にそう考えると、無考慮な放流は害悪でしかないかもしれません。
もちろん放流せざる得ない場合もあるでしょうが、生物が持つ力、環境適応能力、形質の分化能力を奪っていることになるきがします。
昔から岩魚は各沢で違うといわれていますが、その岩魚が最初のスタッフになったのはやはり、岩魚は形質分化が早いのかもしれませんね

     FUKUMOTO20050815


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魚の感覚・・・遺伝 への6件のフィードバック

  1. SAGE愛好会 のコメント:

    へぇ~
    面白いですね。神経質な魚とそうでない魚。
    神経質すぎるヤマメ達は、人間でいうストレスの固まり?
    円形脱毛症とかあったりして???
    魚の世界もストレス社会なんですかね?
    (原因は我々シャロマーでしょうけど…)
    それにしても、癒しのイワナちゃん。
    シャロムの渓の所々に存在して欲しいものです。
    癒されて~~~

  2. SAGE愛好会 のコメント:

    む 難しい
    ヤフーブログを初めてみたものの、
    ネタとか、文章とか難しい。
    以前、色々教えていただきましたけど、
    取り合えずヤフーで御手軽にはじめましたよ。
    慣れてきたら、本格的なものに移行していく予定です。
    しかし、他の皆様のブログって、面白いですよね。ていうか、作り方が上手いですね。やっぱり。

  3. Ban-Nin のコメント:

    100匹というのは、その人も半分冗談で言っていたかもしれませんが、50くらい(エサ釣り)はあげる人はいましたね。(^^;。
     釣られる奴は、いつも釣られてしまうかわいそうな奴で、見えてても釣られないスタッフいますしね。かなりの個体差が出ていることだけは間違いないようです。
     多かれ少なかれ、釣り人の影響は皆無ではないにしろ、天候、水量といった「魚の警戒心」に関わる事象の方が釣れるか、釣れないかは大きく作用しているのかもしれません。
     放流は、C&Rにでもしないかぎり続けざるを得ないような気がします。
     もし誰も知らない、無放流の秘密の渓流があれば是非そのまま荒らさないように秘密のままで長く育ててほしいですね。(^^)

  4. 管理人 のコメント:

    SAGE愛好会様、いつもありがとうございます。
    神経症になった魚達はホントに餌を食べなくなります。まあ、シャロムの場合はその可能性はほとんどないですが(自然のエサがたくさん流れますので・・・)
    ブログ、是非ともアドレス教えてくださいね。リンクしますね。
    Ban-Nin様・・・
    放流については僕もそう思います。
    是非とも放流のやり方をより良い方向に持って行ってくださいね。

  5. SAGE愛好会 のコメント:

    ブログのアドレスです。
    http://blogs.yahoo.co.jp/flymaister
    です。
    リンク宜しくです。(この書き込みに載せちゃってよかったのでしょうか?)
    今夜は、愛息を寝かしつけながら自分も
    寝てしまい、先ほど奥さんに起こされて
    入浴。
    やけに外が静かで、見てみたら、
    雪が積もっております。
    明日の通勤ダイジョウブかしら?

  6. 管理人 のコメント:

    SAGE愛好会様 了解しました。
    ちなみに、そういう時はトラックバックを使うと良いかと思います。
    一度試してみたください。結構簡単ですよ。
    失敗 可ですから・・・(^^)

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