生命の復元と妨げ

先日のことです。ファミリーゾーンの入口の、第一ポンドでニジマス釣りを楽しんでいたご家族の方の餌がなくなり、その子供と一緒に第一ポンドの下流域、すぐの瀬にて水生昆虫捕りをゴソゴソと行っていた時のことです。
狙った石の下流に網を置き、上流の石をガサガサ、ゴトゴトと動かし網をヒョイッと上げました。
「ビクビクッパチャパチャッ」
なんだ、なんだ、どんな水生昆虫が入ったんだぁ~ ほんとに間抜けなニジマスだなあ・・・・
と半分あきれながら網の中を覗いた所!
「こ、これは・・・・ こいつは!!」
IMGP1733.JPG
そう、なんてユーモラスな形をしているのでしょうか・・・
妙に後姿に哀愁を感じます。
そうです、なんと カジカ がいたんです(@。@)
IMGP1732.JPG
絶えて久しいこの種族です。私が川で見たのは確か小学校6年の頃です。
今から約30年前、右沢の中ごろの小屋 守小屋 でGW中に家族でキャンプをするのが年中行事でした。
その頃、夜になるとヤスを持って、水中電灯でカジカを突きにいったものです。
もちろん夜の渓流に入り、水中電灯で照らすと、岩陰にじっとうずくまったカジカがたくさんいました。
ものの30分で5,6匹突いたものです。
それが、現在は全く姿を見ていませんでした。もしかしたら夜、潜れば見れるのかもしれませんが、少なくともこの日まで一度も見ていませんでした。
ちなみに、下流域の漁協の人達もカジカがいないと感じていて、4年前にカジカの会というものを発足して、2年くらい、バンガローのそばに放流していました。
ですから、もしかしたらそのカジカの子孫かもしれません。
だとしたら、カジカの繁殖力はかなりすごいものがあります。
バンガロー つまりシャロムの森の入口から1km下流の地点で話された数百匹が4年の間に増殖しながら上流に上ってきたわけです。
ほんとうに生物の生命力はすごいなあと感じます。
そしてそれとともに、このカジカ達が上れるのはここまででもあるのです。砂防堰堤は生命の復元を止めてしまいます。
もし、堰堤より上にカジカがいないとしたら、このままでは永久にカジカはいないわけです。
カジカが担ってきた役割、それは私が知っている所では、イワナの良質な高カロリーな餌だったりします。
それが・・・つまりカジカというピースがないことにより、もしかしたらシャロムのイワナ達のサイズがある程度以上大きくならないのかもしれません。
きっとその他にも色々な役割を担っていることでしょう。
さて、カジカ達何故いなくなってしまったのでしょうか!
つい最近までてっきり5年前の大型台風による大崩のせいだと思っていました。
ですが、どうもシャロムだけでなく全ての黒坂石上流部においてカジカの姿が極めて少ないようです。
ということは、台風の影響とはどうも思えません。
たまたま、最近会ったこの地域出身の釣り人の話から1つの原因がわかりました。
ちょうど今から20年くらい前に一時期、森の中で杉やヒノキに巻きついてダメにしてしまう、クズフジを薬を使い、徹底的に駆除したことがあるようです。
その薬はどうも劇薬だったようです。塗布する作業員の人達も皆、かなり苦しがっていたとのことです。
その薬が結果として渓流に流れ込み、底生魚のカジカを殺してしまったのかもしれません。
もちろん本当の原因はわかりませんが、その釣り人がいうには、ちょうどその頃を境にカジカが見えなくなったようです。
そして、年月はたち、またカジカがユーモラスな顔、姿を僕に見せてくれました。
これはカジカを増やすしかないですね(^^)
なんといってもその姿が・・・ かわいらしいですものね。(^。^)
ほんとに生命の力強さとそして人間の犯した過ちを感じます。


カテゴリー: Fishing, 森の生活 パーマリンク

生命の復元と妨げ への7件のフィードバック

  1. SAGE愛好会 のコメント:

    おぉ~ついに清流の指標の一つ復活ですね。
    カジカは実物見たことないですよ。
    私、個人的に泳ぎ回る綺麗な熱帯魚って
    あまり好きにはなれません。
    どうも人工的な気がしてしまって。
    それより、ハゼとかフグ、ヒラメ、カレイの子供のように、余り動き回らず、ただジィ~っとしていて何を考えているか分からないような魚がすきです。
    だからイワナが好きなのかもしれませんね。
    そののんびりさが自分に似ているようで…
    他人とは思えません。

  2. 小さな森の家 のコメント:

    こんにちは
    魚の形はおよそ動きのあるように見えますが
    この魚は止まった姿が実に 愛らしい
    釉薬のきれいにかかった焼き物みたいですね
    イワナが好むのもわかるきがします

  3. Minemura のコメント:

    カジカですか!?
    私も数年前、川虫を取っている時に捕まえたことがあります。
    本当にきれいな川にしか住めないと聞いています。
    カジカの住むシャロムの森・・・なんかワクワクします。(ニンフで釣れるかな?)
    マドラーミノーを使って尺イワナを釣る、こんな夢を見ちゃいますね。
    ちなみに、良く似たドンコはスズキ目ハゼ科、カジカはカサゴ目カジカ科
    区別はお腹に吸盤があるのがハゼ、無いのがカジカです。

  4. ハル のコメント:

    岩手ですが、子供の頃、タオルや笊ですくって遊びました。
    足で石を揺らして、待ち構え!
    細いのと太いのがいたように思います。
    太いのは、でぶっちょカジカと呼んでいました。(笑

  5. Kaz-Man のコメント:

    こんばんは。
    なんと、いたんですね。カジカ!!
    先日おじゃました時に話してた、「ヤマメを下流へ移動大作戦」と共に、
    「カジカを上流へ移動大作戦」も考えないといけませんね。
    大堰堤の下までは上ってるはずで、デカ虹くんも食べてるのかな?
    今度行く時はマドラーミノー持ってきますね。
    来週休みが取れそうで、今シーズンのラスト釣行に行けそうです。
    フォトスクールの件、メールしました。では...

  6. あま党 のコメント:

    こんばんは。シーズン中、一度だけ左沢だったと思いますが、見かけた気がします・・・。その時は当然シャロムにはいると思っていたので、疑問に思わずカジカだと思ってましたけど。
    堰堤下の鯉太郎は元気ですか?来週にはエギング&シャロムの二本立てを目論んでおります。今度こそイカを手土産に、鯉太郎にハーディーの逆転音を聞かせてもらいたい・・・。

  7. シャロム人 のコメント:

    SAGE愛好会 様おはようございます。
    今日はたくさん気持ちのよい思いができるとよいですね。
    カジカについては本当にSAGE愛好会 様と同感です。
    かわいいですよね。じっと石の上にたたづんている姿はまるで魚でないみたいですね。
    ユーモラスな姿、なんかいいですよねえ
    カジカのようにちょっとのんびり生きたいですね。
    小さな森の家 様 おはようございます。
    今日はどんな日になりますでしょうかね
    カジカ・・・ほんとに美しいです。もちろんヤマメのような美しさとは違いますが、カジカの持つ生き方?!のような美しさというかじっとした暮らしの中の重み・・・のようなものを感じますよね。
    カジカの存在感・・・重いです(^^)
    Minemura様 おはようございます。
    そうですね カジカの棲む森 シャロムの森 いいですね。昔は当たり前でしたが今では本当に貴重になってしまいました。
    このカジカ達をイワナが沢山食べ、きっとイワナもどんどん大きくなり、尺イワナ達が群れるように泳ぐシャロム!
    そんな川にいつかなるかもしれません。
    今度カジカを見たらお腹の吸盤確認して見ますね(^^)
    ハルさま おはようございます。
    岩手で育ったんですか・・・・
    ほんとに身近に川があり、魚を友人と捕り、食べたりするというのは、今となっては贅沢になってしまいましたね。
    きっとこれから私達が未来に、子供たちに渡して行かなければならないのは、それ かもしれませんね。
    大きいものと小さなもの ですか。僕はまだ不勉強なのでわかりませんが、きっと種類が違うのでしょうね。
    調べてみますね。
    Kaz-Man様 おはようございます。
    カジカ、上流大移動作戦!
    どうやったらよいか今考えてます。
    カジカはやっぱり網ですくうのが一番早いのでしょうか。それとも何か仕掛けで、一網打尽できないですかね。
    底生魚ですからその性質を利用した仕掛けで捕獲できないかなあ・・・
    昔からきっとなんらかなの方法があるでしょうから、いろいろ調べてみます。
    来週末、でかいのをあげてくださいね。
    フォトスクールありがとうございます。
    よい写真、迫力のある写真を撮れるようになるといいですよね。
    でも・・・今度はカメラにはまるかも!
    素晴らしい趣味ですが、カメラも高いものがたくさんありますからね~
    あま党さま おはようございます。
    ほんとですが!シャロムのナチュラルゾーンにてカジカを見た覚えがありますか!
    そうだとすると、実はたくさん居る可能性がありますよね(^^)
    今度本格的に調べてみますね。
    イカ、楽しみにしています。僕は寿司屋ではイカが一番好きなネタです。
    特に新鮮な奴はうまいんですよねえ。ああ僕もいつか船の上で刺身で食べたいなあ・・・
    それから鯉太郎ですか(^^)
    ほんとにまるで鯉のような奴らですよね。たぶん3年前に放したものが大きくなり今では60cmくらいになっているわけですよね。ニジマスといえども、これはすごいですよね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です