この季節夕映は賑やかに

毎日毎日、夕日が山の際に隠れるころ、渓流は本当に賑やかです。
昨日なども、天気予報の予言のとおり、日中雨が降ったり雷が響きわたったりしましたが、その後暑い初夏の太陽が渓を撫でました。
そうすれば、やっぱり… 虫たちがザワザワと沸き立ち、シャロムの渓流は賑やかな春まつり!
水蒸気が漂う淵にはポッカリ、ポッカリとライズリングが現れます。
それでも、しばらくするとまた思ったより静かな渓流に戻ります。
それは通り雨による水温の低下、気温の低下によるものなのかもしれません。
さて、そんな一日が過ぎ、そろそろ空気も青くなってきますと…
夕焼け色に染まった空にはいつのまにかたくさんのメイフライ達の姿が現れます。
日中、さほど見られなかった姿が、これでもか!というように夕映の空に飛翔しております。
そうして…
気温が急に下がり、空気の青さに厚みが増す時…
たくさんのメイフライ達は一斉に渓に向かって落ちていきました。
そこ、ここに、小さな音が響きます。
パシャッ  ポコッ パシャッ
もうそろそろ星が映りそうな静かな水面には無数のライズのワルツが奏でられます。
それはまるで春まつりのフィナーレのようです。
はかない命、カゲロウ達には排泄器官もなく、ただ交尾をし、次世代に命をつなぐために飛びつづけます。
そうして静かに、静かに水面へと落下し…その生涯を閉じていきます。
翌日の朝、渓のあちこちには、彼らの小さな体がたくさん浮いています。
この季節、穏やかな一日の終わり、誰も知らない小さな渓の中では小さな小さな無数の命達が賑やかに生命を謳歌するワルツが繰り広げられます。
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