この写真 これは熊による被害の後です。
近年、林業は熊や鹿、猪による春先の樹皮剥離被害がひどいです。
彼らはよく育ったものから剥いていきます。こうなってしまいますともう枯れるしかないでしょう。また、もし枯れなくとも、剥かれた場所から木材腐朽菌が侵入し、黒くなってしまい商品価値はなくなります。
そこでシャロムの森では、みなさんも知っていますように、ビニールテープを巻いて防御しています。
しかしながら当然木々は少しずつ成長しますので、5~10年後にはまた外して、さらに巻かればなりません。
ほんと、全山でいったい何本巻くのか検討もつきません。
しかし、今やらねば、未来はないのですから、もう地道な、本当に地道な努力のみです。
いつか、私の子供達、さらにその先の世代になった時、
「すごい爺ちゃんがいたんだぞ~。この山々の木々は爺ちゃんがコツコツコツコツとテープを巻いて、外して、また巻いて・・・。そうして今、こうやってこんなに大きな木々になったんだぞ。」
とそのさらに先の世代の子供達に語ってもらえるよう、頑張るしかないですね。
ながい、なが~い、道のりです。
獣害の問題は全世界で同じですね。野生生物の管理はまだ林業の一番難しいですね。ドイツに熊がいませんけど、狼は東ヨーロッパから帰ります。
巻くの浩之の写真は面白いですよ。The force seems to be with you.
爺さんのわらいばなしもいいみらいですね。
シギ