●昨日は暑かった・・イワナの受難
昨日は本当に暑かったですね。
シャロムの森でも、山猫軒前で25度近くあり、水温も18度近くありました。
第一ポンドではニジマスとヤマメがイルカジャンプを繰り返していました。
第一ポンド、第2ポンドではさすがにニジマスの活性が高いです。
それに対して、イワナは気の毒・・・
水温も18度にもなると、静かに水底で動かずにじっとしているに違いありません。
これからの数十年・・・・もしかしたら数百年はイワナにとって受難の月日かもしれません。
地球温暖化により、平均水温が2度上昇すると・・・・
いったいどのくらいイワナの棲息水域が後退することか
和歌山県の小森谷村がイワナの南限らしいですが・・・どこまで上昇してしまうことか・・・
まさしくいずれは幻の魚になるに違いありません。
この間もお客様がヤマメをL5、R5で釣り上げびっくりしていました。
毎年、ヤマメは明らかに上流部に進入してきています。
このままではいずれは、佐藤氏のブログのイワナ嬢のように皆なってしまうのかも・・・
イワナの愚痴……
・・・・もう、ホント最低!ヤマメの奴らったらどこまでつけあがるつもりかしら!・・・
きっとこれからさらに痩せたイワナ達が多くなることでしょう。
これはやはり、一つやらなければならないかもしれません。
現在、ナチュラルゾーンにいる魚達は全て天然者です。
けれども、本来いるべき種族が一種族いません。
それは カジカ君です。
低生魚の彼らがイワナの餌になっていることを知っている方は多いと思います。
昔、たぶん15年前まではこのシャロムにもたくさんのカジカが生息しておりました。
しかし、15年前の土砂崩れでたぶん死滅してしまったようです。
現在シャロムより下流域にはカジカが生息している報告もあります。
これが砂防ダムの影響で上流には戻ってこれません。
この大切な生態系のパーツが存在しないことは、イワナにとって、特にこれからヤマメに侵略し続けられる者達にとって大きなマイナスとなるでしょう。
現在シャロムではカジカの移植を考えています。
ただ・・・・
カジカは流通が少ないので高いです(涙)
それにどのくらい放流したら一つの種族がそこで再生産できるようになるのか・・・
さらには、現在のシャロムの渓流は腹をすかしたイワナ君が川底をうろうろと徘徊していますので、放した瞬間食われてしまうかも・・・・
ほんとに一度壊れた生態系の鎖を修復するのは難しそうです。