先日、山猫軒上の広場をブルトーザーで整備していると、ふとムササビの巣箱の入口に杉の皮が何本か垂れ下がっているのに気がつきました。
もしかして、入っているかも・・・
と期待して、昨日来た、インドネシア人のWWOOFERのライス君にブルのバケットに乗ってもらって、巣箱に手を入れてもらいました。
(*。*)! 「い、いましたよ~何かがいました!」ライス君が小さな声で叫んだ。
ほんとに! でもこれできっと恐れをなして引越ししちゃうだろうなあ・・・
と巣箱の成功による満足と後悔を感じながらいると・・・・
ライス君が叫んだ
「巣箱からでて、木に登って、今、じっとしています・・・」
「ほんとにですか!」
この写真はそうして撮ったものです。

ムササビ マイホームプロジェクト がこんなに早く結果を出し始めるとはさすがにうれしい限りです。
ムササビ マイホームプロジェクト
ムササビが近年の森には少ない理由は色々あるとは思うが、その一つに、営巣するための手ごろな樹洞が近年(この60年)ないことがあると思われる。日本の森林はかなり植林がされているが、植林の伐期(サイクル)は杉で45年となっている。最近は木材の価格の低下、需要減少により、長伐期施業に移行しつつあるが、ほとんどの山は戦後に植林されたもので、50年生程度の若い木々である。そうなると、なかなかある程度の大きさの樹洞がある木は少ない。
ムササビのような小動物にとって、子供の育成期間が1番外敵に狙われやすく、結果として繁殖率が低くなる。
神社の境内などによくムササビが住むのも、大樹があり、多くの適切な樹洞があるのが原因の一つかもしれない。
そこで、シャロムの森では、マイホームプロジェクト として、ムササビ用の巣箱を現在たくさん設置することにした。
もちろん、入っていたのはムササビではなくモモンガでしたが、本当にかわいいといか、美しいものでした。
ムササビは、ネコくらいの大きさなので、まるで新聞紙が飛ぶように、ブーンと風を切って(実際、風を切る音を聞きました。)飛翔します。
それに対して、モモンガはリスくらいの大きさで、ハンカチが飛んでいるかのように、「ふんわり~すー」と飛翔しました。
それは、本当に不思議というか、感動的でした。
じっとしたまま、木の幹につかまり動かなかった彼女は、驚いて巣箱から逃げ出してから、およそ30分後、午後6:30、急に辺りをそわそわ見て、とことこ、と上に上ったかと思うと、ふわっ と飛翔しました。
それは、まるで無声映画のような、ほんとに静かに、音一つ立てず、空を滑りました。
そして、着地した木にはなんと、やはり巣箱がかけてあり、その巣箱にすっと入り込み、そうして穴から顔だけ覗かせ、きょろきょろと辺りを窺っていました。

これで、また一つシャロムの魅力が増えそうです。ムササビやモモンガは、ほぼ毎日、日没後、30分頃から1時間半くらい活動を行います。そしてまた、同じ巣で寝ています。つまりほぼ確実に飛翔を見ることができるわけです。
・・・・・・これから、2,3年後、シャロムの夕暮れは賑やかそうです。谷間から望む薄暗い青色の空には、幾匹ものハンカチや新聞紙が飛び交っていることでしょう。
時には、カルガモの親子のように、連なって飛んでいる家族もいるかもしれませんね。
シャロムの穏やかな夕刻・・・・幸せな時間です。