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2006年02月02日

●山の神

シャロムの森には山の神様を祭る祠が4つあります。
どれも、ちょっと見晴らしが良かったり、川へ突き出たような地形の場所に設置されています。

このような祠で祈る時、いろいろ想いがめぐります。
だいたい明治の初めのころに設置されたものですが、小森谷金次郎字翁が設置したようです。
この翁は小森谷家2代目でした。体が若干弱く、早く亡くなり、妻のウメ婆さんがその後しっかり経営し、現在の基礎をつくりました。

たくさんの山守、山人達が毎年、1月1日と5月12日にはこの神様のたもとに集まり、1年の安全と豊作に祈りを捧げました。

そうやっていつしか100年以上が経ち、今でも私達は1月と5月頃に、お神酒を捧げ、祈ります。

かつて山が宝だった頃、全ての山々ではこのような行事が行われ、今でもその名残りの祠は残っています。
けれども、現在、訪れるの者もなく、静かにたたずんでいる祠がほとんどでしょう。
これから、少子高齢化が進み、いよいよ人は山から、森から離れていきます。

シャロムの森はこれからの数十年は、きっと続き、毎年豊かになっていくでしょう。
ですが、100年後のことを考える時・・・不思議な想いが湧き上がります。

今、ここで祈っている自分・・・
100年後に同じ日に(つまり地球が太陽の公転面において同じ場所に来たときに)祈っている誰か・・・
そして100年前の誰か・・・

全てが重なり、そうして歴史を創り上げていくのでしょうか・・・

そうして、このシャロムに今年もたくさんの人が訪れ何かを味わい、思いを、時間を、残していく・・・

シャロムの森がたくさんの想いで溢れる森になりますよう・・・祈ります。

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コメント

100年前。一世紀前のお話ですね。
すごくロマンを感じますよね、
だって、その当時の日本の情勢っていったら、
「ちょんまげ」とか「新撰組」とかがいて、
「開国だ!譲位だ!」とか言ってた頃ですよね?

100年後のシャロム。今の森が続いていて欲しいと思いますし、今のままであって欲しいとも思う。自分らが、弁当を食べる時座っていた石、隠れ蓑にする木、自分の魂が残っている場所に、次の世代のフライフィッシャー、自分の子、孫が遊ぶ世界。ちょっと覗いて見たい気もしますね。
その頃の日本て、いったいどうなっているんでしょうね。

こんばんは。昨シーズン最後にお邪魔した時、右沢に連れて行って頂きましたが、その帰りに山の神登頂にチャレンジしました。
へっぴり腰の30男は、ビビリまくりでアタックに失敗!
その後、子供たちが自力登頂に成功していたことを知り、愕然としました。
今年こそは、初登頂するぞ~。
シャロム人さん、一番簡単にアッタクできる
山の神の場所、教えてね。

おはようございます。SAGE愛好会様
ほんとうに真のロマンが森にはあるきがします。
今、僕たちが歩いている渓流、であった魚達、全てが未来に続いているのですね。
20年後、年を経った私達がやはりこの渓に立つと思うと・・・ロマンです。

あま党様、おはようございます。
是非ともこんど一緒に登頂しましょう。
もちろん、近くに簡単に登れる山の神もありますからご安心ください。

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