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2006年01月29日

●魚の感覚・・・記憶?

シャロムの森の魚達はみんな猛烈に釣りにくい・・・
これはやはりC&Rのためなのだろうなあ・・・と思います。

さて、鹿児島大学水産学部教授の川村軍蔵先生の著書「魚との知恵比べ」によると・・・

いろいろその種の実験はあるようです。
オランダのJ.J.ベウケマのレポートによるとコイの場合2回目からは極端に釣れなくなり、その影響は1年間も続くそうです。またカワカマスにかえて実験した所、釣り方によりずいぶんその後の結果に違いが出るようで、
  誘引効果の高い生きたローチを使用した場合、釣り針の影響は少なく、スピナーで釣った魚の場合、その後釣穫率が1/30に落ちたそうです。

また、湖、沼に棲息する淡水魚ブルーギルを使用し、一度釣れた魚に標識(尾びれや背びれのカット)をつけ、再度放流し、その釣り針経験の影響を調べた所、その学習持続時間が62日間も持続したとのことです。

魚たちが痛みを感じるか否かはまだ学者達の間でも定説はないようですが、記憶することは確かなようです。

さて、シャロム・・・今年は12月から3月末までの4ヶ月間を休養・・・忘却期間!?(嫌な事は忘れてしまおう!期間ですね(^^))をとりますが、4月からの魚達の釣獲率はどのように変化するのでしょうか?

なんとかしっかりしたデータを採ってみたいものですね。
(大学の先生・・・共同研究しませんか!)

シャロムの森の場合、他の渓流と一つだけ全く違った(いや2つかな?)因子がありますので、ちょっと興味深い結果が出る気がします。

それは、完全無放流であるということです。無放流により、その場での遺伝的優勢因子がどう働くか?!C&R完全対応の天然魚が生まれたりして(^^)

それから、フライフィッシング専用区なので、基本的にドライフライに対する学習がメインになるでしょうから、その影響はどんなものになるか・・・

しかしながら、昨年の傾向を見ますと、もちろん春先は釣りやすいと思いますが、それよりも、季節や天候により釣果が変わる気がします。
台風や大雨の後など、入れ食いですし、秋の産卵時期になりますと、大物が食いがよくなります。

今年は、渓流沿いの渓畔林を少々伐採し、水生昆虫を飛躍的に増やす予定です。
この影響がどう、魚達の行動、サイズ、数に影響するか!・・・・・・楽しみですね(^^)

次回は、記憶は遺伝するのか?!をテーマにしてみます。


     GENMEI

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コメント

ブルーギルはかなりオバカという感想がありましたけど、結構記憶って残っているものなのですね。
人間に例えると、釣られるという経験は、ランボーのように敵地に捕虜になってたった一人で立ち向かうようなもの?しかも、どこかのアニメのように身長が50から60倍もあるような相手に鷲掴みされるようなもんですもんね。
人間がガンダムに立ち向かうようなものでは?しかも素手で。
そう考えると、トラウマになってもしかたないですよね。

そうですね。きっとトラウマになってます。(笑)
今年からは、リリースの説明を入渓時にしたほうが良いかと思っています。
どうしても、釣られる魚は同じですから、火傷だらけになってしまいそうです。

記憶は遺伝するのかということを私も考えてました。

ITO様
ありがとうございます。
記憶は遺伝するのか・・・ちょっと非科学的ですが、そんな気持ちになることが結構ありますよね。
これからも、読んでくださいね。

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