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2005年10月20日

●渓畔林3

渓畔林3

(写真:渓畔林)
 シャロムの森は「暗い」というのはよく言われていることです。今年は、明るさという観点よりも、「ふりやすさ」を考え多少下層木の手入れを行ないました。「光」を調節するということになると大掛かりに上層木の手入れ(間伐)を行なう必要性があります。以前にも指摘しましたが上層木の役目にも有益なものがあるわけです。魚の卵に有害とされる「紫外線」の遮断。また中~小のカバーの供給(中小の枝)、そして上層木が倒木して起きる大型のカバーの供給という三つが上げられます。


(写真:箱淵上流)
 中~小のカバーは水中に没し小さいながらも滝を形成し流れに変化をもたらしたり、落葉を一定時間留めおき、水生昆虫の繁殖に寄与することもあります。またこういった落葉の溜まり場は生まれたばかりの稚魚の隠れる場所にもなるわけです。
 倒木の場合は(大きなカバーは)、それ自体良いポイントを形成するとともに長い間その場所にとどまることを考えると、安定した繁殖の場所(伏流する小規模の滝)を形成したりその木の下は、鳥や小動物(シャロムの場合テンなど)から身を守る隠れ場所になります。(稚魚~当歳魚)
 何も考えず切るのが非常に楽(コスト的に安価であり技術もいらない)なのですが、むやみやたらに切ればいいというものでもないようです。

・上層木の除去方法とアイデア
(写真:カバー倒木)

1上層木の間伐及び除去
 原木として有用な広葉樹に関しては資源として活用の方向へ。
2上層木間伐カバーへの利用
 釣る際に邪魔になる枝を除去し(邪魔にならないと考えられる部分は残す)大きなカバーとして設置する。
3上層木を倒木させる。(根付き)
 根がついていることで非常に安定性(長い間同一場所に存在し続ける)をますことが可能である。枝については2と同じ。
4中層木の残置処理
 中層木はできるだけ残し(一部は伐採)紫外線をある程度遮断できるように残しておく。
  
以上のようなことが考えられます。全ての流域にたいし実行は不可能でありますので、部分的(ブロック)な処理を考えていく必要があるかもしれません。

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