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2006年05月09日

●老毛鉤士・・・木化け石化け・・・

連休中、1人の老紳士がシャロムに訪れました。

この方はテンカラ歴45年です。お年のほうは還暦を少し越えていますが、声の張りといい、お顔の表情といい、まさしく、深山幽谷にいどむ毛鉤士 という雰囲気です。

思わず、釣行の様子を遠巻きながら覗かせていただきました。

最初、どこにいるのかわかりません。
居るのに、見えない・・・

まさしく、木化け、石化けです。

そうして、見ている間に、一匹、また一匹と小さな淵、瀬ごとに釣り上げていくのです。
(ここは、シャロムなのだろうか?!)

そして、また・・・・
その淡々とした動きがすごい。

釣り上げても、まったく驚く様子もなく、喜んでいる風もなく、
ただ、静かな水のような面持ちで、針を掴み、魚を逃がし、そうしてまた振り込んでいきます。

振り込む・・・・たたく・・・振り込む・・・たたく・・・釣る!

なんというか、その動きがまるで、周りの風景と違和感がなく、
目を凝らして見ていないと、すぐに見失ってしまいます。

すごい人でした。

帰りの際のお話も楽しかった。

さすがに、始めたころ、まだ17歳の頃は、テンカラ用の糸など流通がなく、自分で複数の糸をつなぎ、テーパーのようにして、使っていたこととか、新潟の山奥で職業漁師に出会い、テンカラを始めたこととか、とにかく時代を感じさせるお人でした。

戦後間もない頃から、ずっと渓流を歩いてきた人々は、現在の日本の渓流の状態をどんな気持ちで見つめておられるのでしょうか・・・

ちなみに・・・

お乗りになっている車も渋いです。
昭和40~50年代頃の、黒のブルーバード

全てが 鉄 でできています。

老毛鉤士いわく、
「俺は鉄に乗っているのが好きなんだ。最近のプラスチックの乗り物は車じゃない!」

やっぱり、すごい、かっこよい老紳士でした。

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コメント

すごい達人ですね。
キャリアもさることながら、神業とも言えるよなレベルなんでしょうね。

今の小生、シャロムで一匹釣れたら、
それこそ大騒ぎ。
今シーズン一匹目をゲットした際、
誰もいないのをいいことに
「うぉおおおおお」
って叫んでましたから。(マジです)
まだまだ人間できてませんね。

正にリバーラン~の映画の老紳士そのものですね。車も渋すぎです。
こんなカッコイイ年のとり方をしたいものですね。

SAGE愛好会様 おはようございます。
ほんとに、お上手でした。
まさしく、神業かもしれません。

みなさん、お年をとるに従い、お上手になって行きますもの、シャロマーの皆様は、全員 リバーランズスルーイット の世界でしょうね。

だけど、ほんとにこの車はかっこよかったです。ほんと

こんにちわー
こちらでは、はじめまして
帰り際に一緒にお話させていただいた者です

とにかくテンカラに情熱のある方で、話の最後の方は
"テンカラやれ"
って勧誘になっていましたね(笑

運良く、毛ばりの方も見せていただいたのですが、私のほうが上記映画の老紳士ごとく手が震えてしまって毛ばりをこぼす始末;。
歴戦で培った毛ばりは美しく、魅力を感じるものでした

貴重な時間を与えてくれた
皆様とこの場所に感謝です

はんぞ様 おはようございます。
この間は、ありがとうございました。
ほんとうに、あの老紳士、かっこよかったですよね。
確かに、最後には話は・・・テンカラやれ!でしたね。(^^)
また、遊びに来てくださいね。

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